
薬物療法
症状に応じて、抗うつ薬や気分安定薬などをお出しすることがあります。お薬の効果や副作用については、ご納得いただけるまでお伝えします。「すぐにお薬を始めなければならない」ということはありません。ご本人の体調や生活に合わせて、少しずつ調整していきます。
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気分が落ち込む、眠れない、何をしても楽しめない——
そのような状態が続いているとき、ご本人はもちろん、まわりの方も「ただの疲れ」「気の持ちよう」と考えてしまいがちです。
けれど、こころの不調は、誰にでも起こりうるものです。風邪をひいたら病院に行くように、こころが疲れているときも、専門家に相談していい。私たちは、そう考えています。

「気分障害」とは、気持ちが大きく落ち込んだり、反対に高揚したりする状態が続く病気の総称です。単なる気分の波ではなく、脳のなかで気持ちを整える働き(神経伝達物質のバランス)が崩れることで起こります。ご自身の意思の強さや性格の問題ではなく、誰のこころにも起こりうるものです。「がんばりが足りない」「気の持ちようだ」と、ご自身を責める必要はありません。

気分の落ち込みや、これまで楽しめていたことに興味を持てなくなる状態が、長く続く病気です。
こころの症状だけでなく、眠れない、食欲が落ちる、疲れやすいといった身体の不調をともなうことも多くあります。早めに治療を始めることで、回復への道筋がつけやすくなります。

気分が落ち込む時期(うつ状態)と、気分が高揚し活動的になる時期(躁状態)を繰り返す病気です。うつ状態のときは「うつ病」とよく似た症状が現れますが、治療の方針が異なるため、見立てを丁寧に行うことが大切な病気です。
CheckPoint

進学・転職・人間関係の変化など、はっきりとしたきっかけがあって、こころや身体に不調が現れる状態を「適応障害」と呼びます。気分の落ち込みや不安など、うつ病と似た症状が現れるため、見分けが難しいこともあります。
一般的には、ストレスの原因から距離を置くことで症状がやわらぐ傾向があれば適応障害、原因が解消されても症状が続くようであればうつ病、と整理されます。
ご自身では判断のつきにくい部分ですので、気になる症状があれば、まずはご相談ください。
気分障害の治療は、お薬・心理面・生活面のそれぞれからアプローチしていきます。
お一人おひとりの状態や生活に合わせて、必要なものを組み合わせていきます。

症状に応じて、抗うつ薬や気分安定薬などをお出しすることがあります。お薬の効果や副作用については、ご納得いただけるまでお伝えします。「すぐにお薬を始めなければならない」ということはありません。ご本人の体調や生活に合わせて、少しずつ調整していきます。

医師や心理士が、お話をうかがいながら、ご自身の状態や考え方の癖をともに整理していく治療です。お薬だけに頼らず、ご自身のペースで回復に向かっていただくための時間を大切にしています。

睡眠のリズム、食事、日中の過ごし方など、日常生活の習慣も気分の状態に大きく影響します。
無理のない範囲で生活を整えていけるよう、看護師や精神保健福祉士もあわせて、暮らしのなかでの具体的な工夫をご提案します。当院では管理栄養士による栄養相談も行っています。

症状が落ち着いてきた段階で、日常生活や仕事への復帰に向けたサポートを行います。
当院ではリカバリーセンターにて、専門のスタッフがプログラムをご用意しています。
同じように回復を目指す方々と過ごす時間が、次の一歩につながることも多くあります。